ちなみに、私はフィリピン女性と結婚していますが、妻からも、妻の親からも、仕送りについて要求された事は「一度も」ありません。ただ、私の方から、自発的に送ってやることはあります。額も、もちろん私が一存で決めています。
それは、現地で実家が台風による被害があった時とか、クリスマスの時期とかの、ごくごく特別な時だけです。
台風被害は、日本でもかなりニュースになった台風ヨランダ(30号)で、日本の自衛隊も支援活動に行った事でご記憶の方もいらっしゃるかと思います。
お陰様で人的被害はありませんでしたが、妻の実家の屋根が吹き飛ばされ、壁も一部崩れましたので、私の方から、いくばくか自発的に送りました。
屋根がないと、晴れの日は日陰をどこか見つければしのげますが、雨の日は大変です。それで、これはいくら何でもと思い、送りました。
結婚したフィリピン女性(奥様)への仕送りは、よく質問を受けるところです。
一言でまとめると、額や頻度については、相手(奥様とその家族)によりけり、かつ、ご主人の懐具合とご性格によりけり、で決まるというのが結論です。
インターネット上では、様々な事例が紹介され、フィリピーナは金目当てで日本人と結婚するので、骨の髄までしゃぶられつくす、というような文章も数多く見受けられます。
実際、そういうカップルも、多々いるでしょう。(特に、フィリピンパブで知り合ったり、現地KTVで知り合ったりした女性GROなら、まず間違いなく当てはまるでしょう)
そして、そういう風に書いておけば、書いたご本人は自分は事情通であり世間の事にもよく通じているという自慢を匂わせられるという筆者の意図もあるでしょう。
(GRO = ホステス。「フィリピン人女性とのお見合い・結婚に役立つ雑知識あれこれ」のページで説明してあります)
ただ、日本人同士でも、やはり、人 対 人で、良いカップルもいれば、悪いカップルもいるのは、もちろんの事です。
ですので、やはり、ケースバイケース、そのカップルによりけりという結論になってしまいます。
一方、フィリピン女性(妻)が、パートに出ていた場合、奥さんのその稼ぎをすべて奥さんの小遣いと認め、その中から奥さんの采配で実家に仕送りするというカップルも多いようです。
つまり、パート代を家計には入れないが、その一方、日本人夫の給料から仕送りに向けるお金はゼロ。
フィリピン人女性(妻)としては、実家に仕送りしたいので、ご主人が給与から仕送りのお金を割けないのであれば、自分を外で働かせてくれれば、その自分のパート代から送るから、そうさせて、とパートに出るということのようです。
ちなみに、ざっくりと言って、マニラなどの都会では、円を2~4倍にして、田舎では4~7倍にして考えたらよろしいかと思います。
つまり、1万円仕送りしたとしたら、マニラでは2~4万円くらいの価値があり、田舎では4~7万円くらいの価値ですから、フィリピンの家族にしてみたら、随分と助かる事でしょう。娘が日本人と結婚しなかったらゼロですから。(ただ、フィリピンは経済成長に伴い、物価上昇中ですし、一方、円はその価値をどんどん下げているので、これからペソに対する円の価値はどんどん下がっていくと思われます)
娘が、OFW (外国で働くフィリピン人のこと。「フィリピン女性とのお見合い・結婚に役立つ雑知識あれこれ」のページで説明してあります)として、海外に働きに行けるのも、若いうちだけ。
フィリピンでの平均年齢は23才で、若い人がたくさんおり、しかも毎年、その若さの人が労働市場に送り出されるので、雇う方は、いくらでも選び放題です。
それにひきかえ、結婚は一生の事なので、日本人夫の収入が安定し、フィリピン人妻の事を大事にし続けてくれれば、フィリピン人妻の家族はハッピーな状況である事は確かです。
ただ、前述のように、そういった事に感謝するではなく、際限なく貪欲になり、取れるだけ取ってやろうと考える悪い人間も、フィリピン人であれ、日本人であれ、いることはいるでしょうから、そこは、各人の、「見る目」が重要になってくるのだと思います。
中には、実家の家族にビジネスをやらせてあげれば、そこからの収入で実家の家族は独立生計を立て、暮らしていけるので仕送りはいらなくなるとして、サリサリストアのビジネスとか、トライシクルのビジネスとか、養豚ビジネスなどの話を持ちかけてくる、親戚だか近所の人だかをお持ちの方もいると側聞します。
しかし、例え、だます気がなかったとしても、本当にそれがキャッシュを生むビジネスなのか、本当に現地の人間がマネージしていけるのか、やはりこれも、各人の、「見る目」が重要になってくるのだと思います。