1. ディビソリア
フィリピン人女性との結婚が決まったら、結婚式のためのウェディングドレスの用意という段取りになります。必ずしも新婦がウェディングドレスを着なくてもいいのですが、やはりウェディングドレスを着たいというのが女心ではないでしょうか。
ウェディングドレスといっても、ディビソリア(地名)に行って買えば、日本のようにバカ高くなく、購入しても1万円から3万円くらいで買えます(レンタルしても3,000円~くらい)。
ディビソリアは、マニラの下町キアポと中華街のビノンドに隣接している卸問屋と小売り店が一緒になったような場所で、フィリピン版量販店が集中しています。略して「ディビー」とも呼ばれています。マニラ首都圏で最大の卸売市場であり、問屋でもあり、かつ巨大市場でもあります。
もともとディビソリアという地名は「境界(線)」を意味するスペイン語に由来しています。この場合の「境界」は当時のトンド村と中国人街ビノンドの境を指しています。ニッパ椰子でできた民家が密集するトンド村に火災が発生した際、中国人商店街ビノンドを延焼から守る目的で作られた「防火域」として生まれた場所が、後のディビソリア市場になりました。城壁都市イントラムロスの城内に住むスペイン人にとって中国人街ビノンドは、なくてはならない生活物資の供給地でした。時代を経て、トンド村との「境界(ディビソリア)」に次第に中国人の商店網が拡大していきました。
最近では「一路発168」や「999」などエアコンが効いたモールの誕生で、ディビソリアも快適にショッピングが楽しめる場所になりました。初めて行く人はこのモールがお勧めです。
路上市はスナッチャー(ひったくり)にご注意。モール内にはガードマンが大勢いるが、スリにだけは気をつけましょう。
買い物客をみると、店舗のオーナーである中国人はもちろん、韓国人や会社の総務担当や一般家庭の主婦などみんな普通のお客さんたち。モールの中なら相手によってボラれることもありません。ただし、一度買えば返品は効かないので、まとめ買いするときも1個ずつひっくり返したり裏返したりして不良品がないか確かめることが重要です。
ディビソリアの商品はほとんどが中国製で店のオーナーも中国人です。このためディビソリアは、製造と販売が直結した問屋兼小売りのような場所です。値札には1個買いの値段は「小売り(retail)価格」、たくさんまとめて買う場合の価格は「卸売り(wholesale)価格」となっています。ディスカウントの条件は卸しのように10個以上の単位で大量に買うことです。気になる中国製のブランド品はほとんどが模造品で、本物は「オリジナル」、パチものは「クラスA」と、呼んでいます(ただし「B」以下はない)。
2. バクララン・マーケット
マニラ南部のパラニャーケ地区で熱烈な信仰を集めるバクララン教会一帯から、LRTバクララン駅の高架下に広がるフィリピン最大規模のマーケット。衣料品から食品、電化製品、園芸用品、ペットまで、揃わないものはないでしょう。
駅からのアクセスのよさも抜群なので、観光客も多く集まりますが、それ以上に地元の人々が集まり、ものすごい人ごみになるので、荷物には気をつけすぎるくらいでちょうどいいでしょう。
市場の中には平気で「トライシクル」と呼ばれる三輪タクシーも乗り込んでくるので、タイヤの下敷きにならないよう足もとにも気をつけましょう。バクラランデーのある、水曜と日曜はラッシュ並み。とにかく混むので、その曜日は避けたほうがよろしいかと思います。
3. グリーンヒルズ
サンファンシティにある、外観は立派なショッピングモールだが、中はぎっしりと屋台のような一坪ショップ、小間口のショーケースショップが軒を連ねている。
偽物(コピー品)を中心として、時計やバッグ、洋服など、様々なものがある。上述のディビソリアやバクラランなどと比べると多少値段は高くなるが、その分、品質は多少良い。警備がしっかりした広大なショッピングモール内なので、比較的危険が少ないのが観光客にもありがたいところ。
4. サン・アンドレアス・マーケット San Andres Market
ロハス通りとキリノ駅の中間ほどにある市場で、野菜、魚、肉などの食料品や生活雑貨などがずらりと並びます。特にフルーツマーケットは24時間オープンしていて、フィリピン各地のドリアンやマンゴーをはじめ日本ではめずらしいフルーツがリーズナブルに味わます。
フィリピンでのモールでの買い物は、「国際結婚のお相手のフィリピン女性と楽しむ現地ショッピングモールでの買い物」をご参照下さい。
フィリピンの日系の店(日本食、コンビニ、100円ショップなど)については、「国際結婚のお相手のフィリピン女性と行く現地日系の外食・コンビニ・小売」をご参照下さい。